追憶と忘却の波に 踵(かかと)を委ねては鐘の音に向かうも やがて膝をつき崩れるお互いの瞬(まばた)きが 聞こえるくらいの距離なのにいつの間にか 幕は下りて 乾いた拍手が 鳴り響く轍(わだち)に咲いた決断の花がそっと表情を変える瞬間もこの孤独さえ愛おしいと嘯(うそぶ)いて蹴散らせぬまま 途方に暮れる朝露で目覚めを迎え 黄昏を見送るあっけない歳月は 足跡ぐらいしか遺せず粗筋も結末も 曖昧な舞台に立ち尽