真綿色したシクラメンほど清(すが)しいものはない出逢いの時の君のようですためらいがちにかけた言葉に驚いたようにふりむく君に季節が頬をそめて過ぎて行きましたうす紅色のシクラメンほどまぶしいものはない恋する時の君のようです木もれ陽あびた君を抱けば淋しささえもおきざりにして愛がいつのまにか歩き始めました疲れを知らない子供のように時が二人を追い越してゆく呼び戻すことができるなら僕は何を惜しむだろううす紫の
そよふく風の色何の色君の頬 春の色恋の色やわらかな思い出よ消えないで最後の花びらを惜しむかな草まくらの匂い懐かしき君の髪の匂い恋の花遠くに見えるは山の陰遠くに聞こえるは汽笛かな茜色の空は唇を紅く染めてゆく恋の花やがて陽が落ちる頃子供達の笑い声 駆けてゆく帰り道最後の花びらを惜しむかな
煌めく星空は夢の随に漂ってる私へと語りかけるさざめく風の音は扉の開く音いま始まる物語の開く音羽ばたく鳥たちも陽を浴び飛んで行くさあ旅立つ時が来た迷わずに行け大丈夫と朝焼けの空は言った揺らめく心の奥に隠れては見える溢れる思い出を抱えて振り返るな朝焼けの空は言ったはてなき山の向こうに隠れては見えるかすかな光まで歩いてはてなき空の向こうに隠れては見える確かな未来図を求めて
ウージの畑に 陽は落ちて家の明かりが 村を灯す風は静かに 木々を揺らし愛しあの唄 歌い出す見えないもの 胸の奥でひとつふたつ あらわれて名前のない 君の姿いと美しい 華のよう空には月が 顔を出す道の小石に 囁いたどこにいるの?ここにおいで目を閉じて 耳をすませばあわい夢と 過ぎし時よいつかまたここで 逢えるよ