難しい映画の後に口にしたコーヒーの
冷たさに触れて 初めて君の気持ちに気付いた
肌寒い風の中 そっとポケットが手を包む
君が不意に見せる仕草 どこか淋しそうにも見えた
雪が溶け始めて 僕はまた臆病になり
君が置き忘れた傷跡に幾度も手を染める
サヨナラを笑いながら話す 君の口元が
少し震えてたこと 今の僕になら見えるよ
どんな風にこの想いが 花と共に舞ったとしても
守るべき人は今じゃ 海より深い場所へ
出会いの季節はいつも 淡い花が咲き乱れ
思い出を吸い込んで散って 別れの季節へと変わる
どんな景色を辿っても 君の温もりは自然で
それを自然だと勘違いしたまま通り過ぎた日々
あの日 何気に飲んでた 色も形も無いモノが
今 時を超えて 大きな黒い陰へと変わる
古いノートの落書きに君との約束を見つけた
にじみ始めた君が 僕を通り抜けて行く
今日は何故か 見慣れたこの街も
水中から見る太陽のように揺れて見える
サヨナラを笑いながら話す 君の口元が
少し震えてたこと 今の僕になら見えるよ
どんな風にこの想いが 花と共に舞ったとしても
守るべき人は今じゃ 海より深い場所へ
そして 僕は戻せはしない場所へ
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