VY1

月翅 – VY1

月陰る闇に咲く華
底知れぬ深淵を見つめた
時を漂い続けた君は
星屑の掃き溜めにて目覚めた

水を蹴って翅広げ
青年の日に別れを告げて今飛び立とう
黄金の粒散らして

一夜の夢織り上げる宵に
安息の繭はほどかれてゆく
浅葱の翅の女神の唄に狂わされた
獣の魂が踊り燃ゆ

積み上げた石は置き去りにして
見つけ出せ次なる星の欠片
淡い葉影に揺らめく水晶

一夜の夢織り上げる宵に
安息の繭はほどかれてゆく
浄められた夜の遠い物語りに
蒼月の翅は舞い降りぬ

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