VALSHE

魔女裁判~imaginary nonfiction~ – VALSHE

今宵も月 右にうねり太陽を蹴落とした
さあ本日も主役のいない裁判をはじめよう
罪状はなに?想像力で思いつく限りの
悪事を出せ精査など不要 真っ黒塗りつぶせ

証人よ前に立ち聴衆に言ってやれ
「そうだあいつは極悪非道!」
傍聴するおまえもペラッペラの同情も
みーんな漏れなく僕らは仲間♪

黒猫のscatに狂っちゃいそうでラッタッタ
後頭部から振り降ろしたガベルよ
推定有罪がお好きなあなた方に
本当のことなんて野暮じゃございませんか

刺激 退屈 妬み 嫉み ポテンシャルは高いぞ
ぽっかり空いたカボチャ頭にたっぷり詰め込んで
ハーメルンの笛なんてだって無用 勝手に歌い踊って
なんでも食べるネズミみたい せーので食い潰せ

誰も止めないのなら首をはねてしまうぞ
「今日のお菓子はふたつにしましょう」
刃向かう者がいればその者も同様だ
ほーらいないぞ僕らは仲間♪

赤白塗ったratがクルクル廻ってルッタッタ
混ざり混ざった色を心ゆくまで
さあさあ吹聴だ特大のスピーカーをもて
声の大きな者ほど優遇するぞ

無関係と言うのか哀れむフリはやめろ
「そうだよく聞けおまえのことだ!」
ガラガラとよく回る身体に風を吹かせ
遠いお空の星にでもなれ♪

黒猫のscatに狂っちゃいそうでラッタッタ
後頭部から振り降ろしたガベルよ
推定有罪がお好きなあなた方に
本当のことなんて野暮じゃございませんか
ああ残念…その目その口その耳は
お飾りみたいなものでしたね
これにて閉廷

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