VALSHE

ツリーダイアグラム – VALSHE

点と点が繋がって形を成してく
美しくも悲しい姿

人と人を結ぶ線は縦ばかりにひかれる
見慣れている秩序の在り処
自分の名前はどこにある

そのツリーダイアグラムの
上にいるものであれ 下にいるものであれ
手にしてるイシを 遠くへと投げたなら
どんなものであろうとも 一つの例外さえ認めずに
ただ地上に落ちるだけ それぞれ孤独な弧を描いて

線と線が絡み合い熱を帯びてゆく
望ましくも許されない姿

彼と彼の間に縦も横もないはずだろう
聞こえはいい理想の在り処
自分の名前はどこにある

そのセミラティスの中でも
人は罪を犯して 人に罰を求める
怖いから糸を切って結び直した
自分の下を探し 知らないうちに望んでいたのだと
気づいてしまった頃に 鏡のおまえに弓を引いた

強さと弱さを持った人は言う
少しでもいい 高い場所から投げたなら
その分だけでも長く その分だけでも強く
飛んでいくはずだろと
信じている 信じさせる
そのツリーダイアグラムの重さ

上にいるものであれ 下にいるものであれ
手にしてるイシを 遠くへと投げたなら
どんなものであろうとも 一つの例外さえ認めずに
ただ地上に落ちるだけ それぞれ孤独な弧を描いて

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