Uru

娘より – Uru

手をつないで 帰っていく
家族の後ろ姿に
想いを馳せる 窓越しに一人

顔見る度 責めたりもした
優しくされるのも嫌だった
トゲだらけの咲かない花

だけど何も言い返さず
帰ってくればいつでもそこに
変わらない居場所を作ってくれていたよね

目を向けられれば見ないでと言い
放って置かれれば見てよと言った
裏返しでも 愛してくれた
今も色褪せない 記憶

本当はずっと 寂しかった
静かな夜に初めて見た
仕事帰りの 小さな背中

わざと離れて歩いてた
綺麗な服を着て欲しかった
あなたの想い 一つもわからないまま

周りの人と比べられぬよう
悲しい思いをさせてしまわぬよう
自分のことは 後に回して
全てを注いでくれた

どんなに遠く離れたとしても
共に過ごした日々がここにあるから
大丈夫だよ 繋がっていける
どこにいてもずっと そばで

もっと一緒にいて欲しいと
裸足で追いかけて泣いた時も
涙を流して 「本当にごめんね」と
強く抱きしめた

大切な何かを守るために
伝え続けてくれていたのなら
やっと届いたよ ちゃんと届いたよ
少し遅くてごめんね

どんなに遠く離れたとしても
愛された記憶がここにあるから
寂しくないよ 繋がっていける
どこにいてもずっと そばで

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