Tourbillon

アゲハ – Tourbillon

欲望堕きれた幕の外
ねぇ何故一つだけ残されたの
抜殻になったこの星積もる
死に灰 止まぬ 終わりなき 孤独な時

生きとし生ける者去った後
薄紫のアゲハは舞う
朽ちかけの塔 建ち並ぶ丘を
何処に 向う あても無い 捻れた時空

薄れ行く思考の彼方で 君は羽を休めやしない
何を光に変えているの
枯れ果てそれでも突き刺さった 喜び悲しみ温もり
それは人の世の無情な詩

何故君は泣いているの 誰もいないモノクロの時
そう君が伝えたい想いに
色づく物はもう見あたらない
終焉は永遠の調べに 君を招く

焼き尽くされたこの大地に
あの憎しみの光は宿った
志高く紛争重ね
雪を 降らせ 全て埋め尽くし
孤独な舞は続いて行く
生かされてるだけの君の魂と
膨れ上がる太陽が飲み干す
それは 決して 遠くない
未来の水

薄れ行く痛みの彼方で
君は羽を休めやしない
急ぐ理由さえないけれど
枯て果て潰えたこの星は
赤い哀しみの色して
それは人の世が 打ち込んだ 錆びた剣

何故君は見届けてる その場所には救いさえ無くて
そう君が欲しがっている物は
決して明かされない儚き旅の意味
決して訪れない安息の日

目を閉じれば歓喜の声降る
草木が風そよく或日の
花びら舞う静かな丘が
地平の彼方に浮ぶ様で
甦る様で かき消せる様で

余裕なんかじゃない 強がりでもない
生かされてる訳さえ見えない

何故君は諦めないの 誰も住まぬモノクロの時
そう君が目指してる未来は…
存在さえも確認まま成らない
美しき終焉は永遠に 君と共に

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