tonari no Hanako

  • 最終解 – tonari no Hanako

    溶け出した氷は戻らない失うものなんてそもそもない賑わうほどに冴える孤独も上等 No No愛せよ人類とか言っててニコリと背く世界が嫌いすり減らす 逃げ出す また踊り出す 楽勝です 生涯無常 愛だとか嘯いていたい薄い闇に惹かれてしまうほど 高い感度の目が邪魔だわ繊細で気丈な矛盾 抱いたまま溺れていたい保証などなくたっていいでしょう? 淡い月影 隣に居たい 冷たい顔で誘うくせに甘いあのカシスは憎めない味…

  • 会いたいの、ごめんね – tonari no Hanako

    会いたいの、ごめんね あなたは 秋晴れが似合うカラリと 冷たく笑っていつしか 冬枯れが沁みるちょっと帰って靴を磨く 人間界には馴染めない全然上手くは生きれないあなたを思い浮かべるのに忙しいだけ 幸せにだってなりたいけどあなたのためにはならないよ、ね?会いたいの、会いたいの、ごめんね生きる意味だって知りたいけどこれを言っちゃうと困っちゃうよ、ね?会いたいの、会いたいの、ごめんね会いたいの、ごめんね …

  • 金木犀の花の名を – tonari no Hanako

    呪って咲くでしょう きっと 縋り付こうが どうにもならんし もう戻らないねまだ 諦めたくないなんて 言えない 癒えない日に日に冷えていくその横顔が秋風みたいだ どうしようもないね あの日 街路樹の道歩いて あなたが聞いた「この甘い花は何?」せめてあたしが消えても その答えはあなたと添い遂げるように オレンジの花の名を 甘い記憶ごとずっとずっと呪うように あなたに遺したの教えた花の名は 来年も再来年…

  • 半人前の恋 – tonari no Hanako

    不発弾ばっかり抱えて 湿った冷夏のせいにしたなかったことになったのか 違うの 違うの 違うの 夜風が強くて 点火できない どうしたらいい人生なんて軽いのに ね、ちゃんと舞い上がれ いつか寝っ転がった屋上で ふたり半人前の恋をしたもし今なら、なんて言うかな愛しくて泣き出しそうな夏空に これで十分だってのみ込んだ壊さないように それでいいから 忘れて 互いにちゃんと心は通じて だけどそれじゃ足りないね…

  • ぜんぶ忘れてしまうって – tonari no Hanako

    真夜中の未練に夢も見ないし儚いしあの子が穿きそうなスカートなんて穿かないしいずれ終わりそうな恋は二度としたくないしリアルは痛くって小説へと戻りました 触れたい愛しいやまだ言えない だけど 待てないましかない会いたい捨てたいましかいらない あなた いらないの? 深夜コンビニの雑談も ゴミ箱に捨てたトキメキもひとりじゃ記憶もうリミット ぜんぶ忘れてしまうって爆破したかった終電も 笑って見送った大好きも…

  • 傷を隠して – tonari no Hanako

    空っぽの笑顔で受け流す あなたを見かけた瞳は揺れていて 古傷が疼いた上っ面の愛嬌に弾む声 あなたを知るほど似ていると思った 何かが引き合った 夜の毛布に2人くるまって 傷を隠して 生きてきたって分かるよだって 同じだった怯えるような 顔で笑った痛いのなんのなんてだって手に取るように それが解った寄り添える、そんな気がした古傷が騒いだ 過去は意味を持った 錆び付いた心臓が軋む音 ギブスで固めて期待し…

  • ヘアゴムとアイライン – tonari no Hanako

    君が悪いわけじゃない なんてかえって傷つくのに あぁ好きな人ができたとかシャワーを浴びても声が消えない 私が見てた笑顔は そっかあの子に惚れてた顔妙に 冷静な自分が嫌だな鏡の前 いつも想ったのに 散らばった メイク道具も心も片付けて終わりにしようかな溢れるほどの思い出はヘアゴムで束ねてさ私と生きられないこといつかあなたが悔みますようになんてね 顔を洗っても太く引いたアイラインが 落ちない ワガママ…

  • 雨の祭り – tonari no Hanako

    雨の祭り 君の香り 後の祭り 夜は甘い雨の祭り 濡れたふたり 後の祭り 夜は熱い 提灯が照らす霧雨 傘のパレード 闇 黒い空 黄色のランプこめかみに肩 傘が高い 頬が濡れる 1本の傘 相合傘お囃子 笛 尺八 太鼓 あれは笛? 落ち葉で滑って 雨石畳 ブルーシート 赤白の布 肌色の提灯 手拍子 酉の市ってなに? 祭りの中の一つ 君の田舎にはないの?熊手を買った人の健康や幸せを願う手拍子引っ越し蕎麦も…

  • short hair – tonari no Hanako

    あの子が髪を伸ばしたら きっとあなたはどハマりするからショートが似合うね、断然! って 言っておいた 言っておいた 解ってる 解ってる 頭で解ってる あなたあの子を選ばなくっても解ってる 解ってる だからと言って あたしを選ぶわけでもない解ってる 解ってる 立場は解ってる あなたあの子と遊びたがっても解ってる 解ってる だからと言って あたしに止める権利なんてない あの子が髪を伸ばしたら きっとあ…

  • 青に線香 – tonari no Hanako

    空は青くって 街は淡くって葬った未来で 疼く好きだってどうしようもないの しょうもないの あの日捨ててきたはずだったあたしが選んで選ばれなかった切なくてでもなんか好きで愛しくて結局考えているそういうもんでしょう 諦めようよ名もなき間柄で十分って恋に法要を 未来にお焼香をあの日も空は青ざめていた あたしならなんだって許せるしあなたの好きな人も愛せるし(たぶん)あなたの幸せが一番でそれ見ていられるのが…

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