シガレットゾーンには小さな女の子が居て
いつか行った景色の絵葉書壁でメダルのように
ある日彼が言った 「一人旅はいいもんだ」
近所の八百屋の息子はそのまま帰らぬ人となった
白い四角よ彼女を守ってね
優しいママの顔思い出せない
シガレットゾーンから諦めの煙昇った
「明日帰るからね」なんてウソっぱちだったのか
ある日彼女が言った 「ひとりぼっちもいいもんだ」
オートミール食べてケーキを一人占めにして
椅子に隠れて帰りを待ってる
明日も明後日も
ベランダのシーツはさらされ続けるが
涙の模様は初めてではない
泣くのは今だけ
そうでしょう?
シガレットゾーンから外へ目を向けてみれば
本当の境界を発作的に訪ねる
学園の教授はいつも「きおつけ!」と言うが
そのためにアイディアマンだって変わってしまったのよ
衝動はすでにサンダルを脱ぎ捨て
アフロなハートが火照り始めてる
飛ぶのは今だわ
間に合ってよ
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