the satellites

  • 海の町 – the satellites

    羽をもがれた夜光虫の様に、私は地面を這いずって。君をなくしてもお腹が空くことすらなんだか嫌だった。怖かったものも全部、どうでもよくなった。君がくれたニット帽をまだ持っている。 ベッドの上、涙を堪えて。君が私に言ったような「ずっとここに居て欲しい」って、言葉が私は何よりも怖かった。ありがとうもまだ隠し持ったまま。 海風が吹いた潮の町で、君のことを探している。ねえ、バス停セーラー服、後ろ姿を錯覚した。…

  • 夜明けのマーチ – the satellites

    本に挟んだしおりは捨てた、あなたが作った押し花の匂い。過ぎ行くものばかりにあなたは愛を注いだ。金木犀はもう咲いていないよ 買ってくものある?って甘やかすくせに、その目に僕は居ないから悲しくなった。響いても意味がないな 夜更かしをした君が笑ってた。「やっとあなた、涙が止まったわ」春の明け方、望んだ言葉は出ないまま。合鍵を返したその手は何故震えたの? 買ってくものある?って甘やかすくせに、その目に僕は…

  • 心臓 – the satellites

    光を拒んでしまった夜は現実逃避で精一杯。布団の上で体操座り、“可哀想な私”に酔って。 染み付いた言葉は呪文のようだ、言い訳ばっかり捗って。出した手札は戻らないこと、貴方はもう知っていたでしょ。今日も頭の中では戦争、行き先を決めるための論争。歩き出している彼の背中を僻むことだけで我を保っていた。 狂っている頭の中こだました、泣き声はいまもずっと、腫れた瞼を擦ったまま歩き出せずに。「こんな、私が生きて…

  • 命の唄 – the satellites

    「生きている」ただそれだけの言葉、恐ろしく思えてしまう僕は。どうしようもないような感情の渦の中で、明日の色を信じてる。 始発電車に乗ったあの子の憂鬱は?青に染め上げた、親友が笑っていた。始発電車で酔ったあいつが俯く。今日で終わりにするんだって膝を折っちゃって。 逃げ込んだ暗がりはなんの光も差さぬまま。わかっていた、感情は3日も経てば消えて行く。笑っていた坊主頭、最低な日々と小銭と。わかっていた。お…

  • 星になる – the satellites

    人に言えない不安が増えて、漠然としたそれらが悩みに。可能性を信じて明日へ羽ばたけなんて身投げとしか思えない。人より感性鈍いのねって、耳を塞いでも聞こえて来るなぁ。あんまり人の感情に触れたくないから部屋から出ないだけ。 いつかは変わると信じて、でもいつかっていつやって来るの。大人になってしまうんだな、この声もいつか枯れるのかな。彼女は真夜中星を見つめ、私もいつか星になると語る。おはようおやすみを繰り…

  • ホームタウン – the satellites

    過ごした日々がモノクロに変わる。思い出せるのは、もう終わる未来でさ。悔しいことが減って行ったのは成長じゃなくて鈍くなっただけ。 腰の位置にくるステージの感覚、やっぱり少しは背伸びたみたいだ悲しいことが減って行ったのは、強いんじゃなくて目逸らしているだけ。 こじ開けた希望を叩けば、鳴り出した惜別のメロディー戻らない日々を仰げば、聴こえて来た僕らの青春歌さよならも告げれていないし、夢もまだ叶っちゃいな…

  • ロックスター – the satellites

    ラストナンバーは聴きたくないな。今日で終わりなんてさ。“辞める勇気”それだけは尊敬ができなくて。一人悩み下したその決断が重すぎるなら、少しくらいなら俺が軽くするからたまに顔だせよ。 ロックスターは死んでしまった、だからなんだよ君は生きてる。砕けてしまった夢の欠片が歩むべき道を照らしてくれる。ロックスターは歩き出してる。進む先に何が待ってようと、光だけではない未来像を描く君に幸がありますように。 い…

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