THE BLACK SWAN
六花の歔欷 – THE BLACK SWAN
冬の風の匂いがした
明日をなぞった夢から
温もりだけ 重ねて
冬の風に揺れる景色
誰も明日は見えぬから
夜の帳 闇深く
乾く頬を濡らすは降り出した雨
凍て付く朝 雪へ変わる
物語を描く雪が積もる
静かに空泣いて
静けさに街を彩る
汚れを隠す様に
物語を描く雪は今
静かに君染めて
汚れ無き白い君と
穢れを知った夢を見た
冬の風に揺れる景色
誰もがきっと孤独から
そっと目を背けたくて
止むことのない君が降らす雨も
この雪に変わる?
物語を描く君が降らす涙は
汚れ無き雪を解かす
「痛み」を残して…
物語を描く雪が解ける
静かに君泣いて
想い出も夢に解ける
穢れを知ってしまったから
物語を描く雪は今
静かに君と解けて
汚れ合い哀し合えた
二人出逢った夢から覚める前に戻りたい