TANEBI

うさぎときつね I – TANEBI

教室の隅で 不敵な笑い声
大人しいあいつが いじめにあってた
可哀想に思っても 標的は嫌だと 見て見ぬフリした

もう直ぐ授業のチャイムが鳴る頃
つまんなくたって 背筋を伸ばして
気に入ってもらうため 点数稼ぐよ
上手く生きてくのさ 本音を押し殺しても

僕はどこにいるの 何が正しさなの
先生 教えて 教科書にはない 答えを
同じような明日が 一人きりの夜が
怖くて 怖くて 怖くて 怖くて 怖くて 怖くて 怖くて
痛いよ 胸の奥が でも今更 変われない

取り残されぬように 流行りのアプリを
次々 急いで ダウンロードした
「メモリーがいっぱいです」表示が消えない
あぁ まるで今の 僕自身もそんなとこか

僕はどこにいるの 何が正しさなの
先生 教えて 教科書にはない 答えを
同じような明日が 一人きりの夜が
怖くて 怖くて 怖くて 怖くて 怖くて 怖くて 怖くて
痛いよ 胸の奥が でも今更 変われない

何もかもが雑音に聴こえて イヤフォンで両耳 塞ぎ込んだ
もう少し僕に勇気があれば 何か景色は変わってくのかな
教室の隅に向かった君は いじめられてた あいつを庇った
教室の隅で君は叫んだ 震えた声で「もう やめてあげて」

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シャッフル – TANEBI

僕に似合わないと 決めつけてた君が選んでくれた 赤いスニーカー少し照れるけれど 嫌な気分じゃない足音も景色も なんとなく変わった気がした知らぬ間に積み上げた 壁

マーガレット – TANEBI

全部 消したつもりだった一枚残った君の写真削除ボタン押そうとして見なけりゃいいかって ごまかした次の角を曲がったら君とばったり出くわして終わった恋が もう一度な

ぐるり – TANEBI

土砂降り やんで嘘のようなレインボー公園のワンちゃんはシッポを追いかけ楽しそうへこみ気味だったモチベーションなんかふっと上がった幸せはきっと単純だぐるりぐるり 

あとがき – TANEBI

月の明かり カーテンの揺らぎ君の消えそうな 寝息を見守る頬をそっと 伝う雫握ったその手に 探すぬくもりもう少しだけ そばに そばに そばになんとなく僕ら 遥か昔

言えなかったけどさ – TANEBI

5年ぶりに帰った 実家の居間 ただいま白髪増えた父さん 不機嫌な顔して 新聞読んでいる大学も行かずに ギター弾いて食べるとかたくなだった僕はオチコボレと呼ばれ家

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“久しぶり 元気にしてたかな?”お互い少しやつれてしまったけど二年ぶり一緒に見上げる桜はやけに綺麗だ会えなかった家族に会って来たよ次はどんな予定を入れようか?“

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二人揃った休日は どこへ行こうか迷っちゃうねとなり座って 雑誌 開いて それだけでなんか楽しくて初めて降りた駅は もう 外国に来た気分さ地図に頼って なのに迷っ

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ホコリ – TANEBI

不器用な伝え方で ごめんね電話ごし 君は不機嫌そうだ忙しい共働き 思いやる気持ちはホコリをかぶってたんだどうして 忘れちゃうのかな一番 大切な気持ちを写真を辿っ

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prologue~始まりの歌~ – TANEBI

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