Something ELse

ここにいる理由 – Something ELse

灯りが残るバス通り
非常階段に 座り込んで
サビ色した月を 見上げていた あの頃

嘘や本音は疲れるから
意味もないこと喋ったけど
くたびれたフードを 深くかぶったら
点のような日々も
僕らなりの術で
カタチになる気がしてた

愛する人も 守るなにかも
変わってゆくのだろう
でも ここにいる理由だけは
いつでも思い出せる
人気ない駅 近づく風に
そっと目をそらしたら
「もう逢えることはないね」と
最高に見放しながら笑った

世界が少し不自然で
同じ毎日が 続くけれど
黙れば黙るほど 声が聞こえてる
空から降るように
「誰だって自分が一番分からないのさ」

町のどこかで響いた声も
色褪せてゆくのだろう
ただ ここにいる理由を今
ひとり確かめながら
ゴールはなくて レールの上を
僕らは歩いてゆく
まだ 戻る場所があるとは
思いたくはないから ないから

朝日に消えた サビ色の月
僕らが選んだ場所
ただ そこにいた理由だけは
いつでも思い出せる
人気ない駅 近づく風に
そっと目をそらしたら
「もう逢えることはないね」と
最高に見放しながら笑った

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