snowsheep

読みかけの本 – snowsheep

読みかけの本は閉じたまま
夕暮れの街に出た
何から手をつければいいのか
わからないで歩いてた
街灯りも消えて
見慣れない景色に気が付いた
わざと遠回りして
ざらついた人の間紛れた

自分のためにすべてを話してしまうことは 無責任で
知らない間に誰かを傷付けていた

君の話すその言葉は
そのままの意味よりもずっと深い
長い時間を感じた
果ての見えない宇宙
そこまでたどり着けるように
読みかけの本を開いてみる
茜色に変わってく
朝が来るのを待って 祈っていた

何かを話すより
沈黙を守り目を閉じてた
思い出の森をひとりさまよい
夜の中で泣いていた

正しいと言われてることが
誰かのためだなんてわからない
自分の物差しじゃ計れない
心は見えない

君の話すその言葉は
そのままの意味よりもずっと深い
長い時間を感じた
果ての見えない宇宙
そこまでたどり着けるように
読みかけの本を開いてみる
茜色に変わってく
朝が来るのを待って 祈っていた

何も言わず聴いてくれた
揺るぎない君の優しさは
私を自由にする

心を照らす光
君にとってそうなれるように
最後のページを開いてみる
遠回りしてもいい
そこにしかない空が必ずある

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