SILUE

アルストロメリア – SILUE

それが嘘なら
どれほど楽になれたろう
歩き疲れながら思い出す
嘘じゃないから
進み続けてみたんだよ
汗だくでどこか嬉しそうな顔

失ってしまうのが
怖くて仕方が無くて
握りしめていたのが気づいたら
恥ずかしげにさ
隠してる気がしちゃったの
しわくちゃで 不格好な
その本当のこと

涙目の揺れた先の記憶が
いつまでも こびりついて
離れやしないから
目を閉じて零したんだ
その跡は誰にだって
拭えやしないから

茜色の夕日が
僕らの影を作った
馬鹿みたいな話が
静かに時を進めた
重ねた指は
どうも感情論や理屈じゃ
語れない
心臓奥の高鳴る鼓動が
暗然目下、解答を示したんだ
完全な形を嫌ったへそ曲がり
威風堂々と行こうか

語り継ぐ 時代と未来の錯誤は
僕らの心にとっちゃ
邪魔でしかないから
目を凝らして 走ってんだ
万人に分からなくとも
僕らが分かっていれば
ほら明日はまだ向こうの方に

無駄に肥大した
賢くもない頭は
僕の顔
余計に青ざめさせた
その表情から
こんな歌作ってみたよ
笑われて
嘘にした僕の
歪な本当の
明日へと進めるための歌
景色が滲んでも

止めどない希望と懊悩の記憶は
いつまでも絡みついて
解けやしないから
束ねて引き伸ばした
その固くしまった糸は
僕を繋いでいる
ほら明日はもうすぐそこに

その記憶が
真実と共に
繋がり今
明日の旅路が「夢」となる

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