SIGEMARU

ワタリガラス – SIGEMARU

穏やかな風 纏う人肌
星の爆発に照らされた面
ゆらゆら漂う
いまただ酔う
こんな時間も愛すべき無駄
蓋のない世界
それでも自然が持つある種の脆さ
その中で生かされてる
気づくと忘れがちな摂理のおもろさ
元を辿れば保たれていたバランス
ものに溢れて失くし今更探す
悴んだ価値観分かち合いたいが
どこもかしこもわたししかいない
仕方ないかしがない詩人が
死待つだけなら黙るしかない
捻り出した私はわたしじゃなく
青空に溶けていくワタリガラス

嗚呼、途方もない 無力さを知る
怒涛の変化 無力さを知る
街の風は誰よりもリリシスト
答えを知りまだ何求める?
街を抜ける
広い空から待ちわびてる
この星を包む羽 休まれ
一度全て燃やし尽くすまで

曇りなき空 ほら、紺碧さ
自ずと求められる完璧さ
波風立たぬよう
凪に沿って描く理想
正す正しさ 文明か文化
額か枠なけりゃ作品は不完全
自然は繰り返す完成
屈託なく濁りすら彩り
色とりどりコインの表裏も
先にどちら見たか
土地は散らかった
簡単なことさ罪と罰 そう
固まった大地を揺らす重低音
6th Generation
おれはこの音に木漏れ日を見たけれど
苦しさ、醜さ
全て砂と化し残るものが幸福なら

嗚呼、途方もない 無力さを知る
怒涛の変化 無力さを知る
街の風は誰よりもリリシスト
答えを知りまだ何求める?
生まれ落ち死ぬ愛は砂粒
かき集めても土台なくぐらつく
躓くと知るその土地の温もり
同じ答えならそれで済むのに

嗚呼、途方もない
何ひとつない
孤独すらない
完璧な世界
嗚呼、怒涛の変化
言葉は死に
音は反響
命の残像 語り部なく
変わらぬ空で笑うワタリガラス

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