自ら一人を選んだくせに
寂しさを世界のせいにした
貰った指先の温もりも
だんだん思い出せなくなって
僕は世界でただ唯一の
幸せ者だと泣いていた
これで人の醜さに
触れることなく生きてゆけると
そんな強がりも長く続くはずはなく ただ僕は声を枯らしていた
行き場のない孤独たちは この腕の中で
逃げ場はない 僕が壁で作った世界だから
咲いた花が枯れ落ちるように
昇った日がまた沈むように
どれだけ綺麗に光ったって
輝きは失われていった
明日は皆に平等に与えられ
好きに使えと言い残してった
考えるうちに明日は過ぎて
気付けばもうそこに無かった
募っていく痛みたちは 今日も胸の中で
癒えやしない傷を抱えて 僕は歩いている
孤独の中で出会いを知って 壁の中で人を想った
傷が癒えないのは 忘れちゃいけないものがあるからだ
何回だって降り注ぐ 迷いの先でいつか笑えたなら
出会ったすべての上に立つ孤独さえも共に「僕」と呼ぼう
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