まぁるいものが好きよ使い古した消しゴムみたいなまぁるいものが好き 四角いままは嫌よ喉につかえたサイコロみたいな四角いままは嫌い 理想の自分は 誰なんだ? 体の中で渋滞している しかくい涙がチクチクリそんなふうに時は過ぎてく強がっても止まらない 頑張っても戻せない強がっても止まらない 頑張っても戻せない 転がるものが好きよ風に吹かれた回転草転がるものが好き 尖ったままは嫌よ遅刻しそうな朝の気持ち尖ったままは嫌
産毛を立てた彼女裂けそうな瞳を転がし涙が落ちるのを望んでいた 賢く生き延びるのよ母はいつも叱った彼女は優しさと愚かさを測れない 毒だらけの世界は悲しいけど愛だらけの世界も疎ましいあゝあゝ されるがままの彼女はいとおかし 大人になったとしても足りないこの隙間を彼女はあの時もう知っていた 無駄に与え続けては見返りは求めずに何かが弾けてはただ歯を食いしばった 初めから悪けりゃ何も言わないのに堕ちて行く時は晒し者さ
あなたの指のささくれにカーネーションまっすぐな道ではなかった お疲れさん あなたの勇敢な背中にカーネーション怒りも愛に変えたんだ あなたは 宝物みたいに笑うんだ 母さん あなたは桃色の空ほっぺに咲いた薄紅の花をしぼまないように守りたいんだあなたに習った守り方で あたしもいつか貰うかなカーネーションそしたらあの日の涙がわかるよね 窓から漏れたおかえり 母さん あなたは夕暮れの空心に燃える赤色の硝子割らないように
ありがとう、と伝えたかったんだ真っ直ぐに生き続けることで過去に戻れないけど私不器用だけどあなたは私の光だ 私は嘘つきなのにあなたは私を素直だと言うんだこんな私を宝物だと何度も強く抱きしめてくれた 自分を大切にできないこと理由も 聞かなかったねその目に涙溜まるのを見て辛くなった 与え続け少し小さくなったあなたを今度はそう私の番この歌を贈るよ ありがとう、と伝えたかったんだ真っ直ぐに生き続けることで