チェルシー – Royal Scandal

雨上がりに、窓際の花も嬉し涙。
心は晴れないのに……。
あの日くれた洋服もリボンも捨てたけど、
この気持ちだけは消せないんだね。

すれ違ったあなたも、なぜか私と同じ瞳[め]をしてる。
その秘密知りたくて、深い森追いかけた。
……どこかが似てるの。
あの日、迷酔[まよ]った「ふしぎの国」と。

その花は恋のように咲き、夢のように果敢なく散る。
神様がいたずらに撒いた薄紅の魔法のせいで。
きっと、この道はまだ悲劇[なみだ]へと繋がっている。
それでも、ふたりなら歩ける気がしたんだ。
“あなたの名前を教えてよ”

秘密ひとつ分け合えば、距離は縮まるのよ。
身分[うまれ]や世代[じかん]さえ飛び越えて。

薄紅に照れるその木に「チェルシー」って名前つけて、
“この場所は、ないしょだよ”
それがふたりの合図。
あなたが咲[わら]えば、なぜだろう……嬉しくなるのは。

この気持ちはほろ苦くて、時には胸が痛むのに、
甘い香りに魅せられて、また独り夢で咲く。
誰よりあなたにとっての一番でいたいと想うこと。
それこそが、恋が生まれる瞬間だってこと。
ふたりは、まだ気付かないままで。

神様のいたずらは、何も言わずに突然来る。
恋の花も、その笑顔も、
100年後も咲いてたはずなのに……。

あの花は恋のように咲いて、夢のように果敢なく散った。
神様は時計の針を戻してはくれないけど。
だから、まだ手の中にある夢だけは放さないように。

いつの日か舞台で花を咲かせる日が来たら、
「チェルシー」って名前で、歌わせて。