RoE

そそらるる* – RoE

にわか芝居がひかる親不孝通り
悪いひとに騙されたふりをして

容易く気も漫ろに寄り道ばかり
派手に転んでみたって痒くもない

花瓶の桃色が頬をつけば、
水やりも意味などないのよ

まっしろなあの雲、追いかけ泳ぐ
今尚、わたしの美学は決して汚れない
まっ逆さまにおちて夕暮れ馴染む
今尚、あの日の儘、そそらるる…

みぎもひだりも慣れた井の頭通り
しっかり云うと迷子は慣れました

挙げれば飽くなきから騒ぎ
教えないけれど暴かれたい

まっくらな足元、恐るるなかれ
今更、わたしは誰の悪意も識らない
まっ逆さまにおちて夕暮れ送る
今更、あの日を見て、そそらるる…

小さな空港の片隅できれた
電話とライターと、それだけ

まっしろなあの雲、追いかけ泳ぐ
今尚、わたしの美学は決して汚れない
まっ逆さまにおちて夕暮れ馴染む
今尚、あの日の儘、そそらるる…

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