ある日突然吹いてきた
甘く切ない桃色の
それはふいに現れて
そよそよと胸を撫でた
そよそよとそしてじわじわと
胸の中を染めあげた
甘く切ない桃色に
胸の中を染めあげた
愛するあなたの胸は何色なのか 知りたいな
染めた事に気付いているのかな
胸を染めたその風は
私の風を呼び醒ます
甘い香りに誘われて
私は風を呼び醒ます
目覚めた風は運びゆく
数多の想いを届けゆく
あなたが私にした様に
後に風はあなたを染める
愛するあなたの胸は何色なのか 知りたいな
上手く染まってくれたらいいのにな
風よ 香りはどこに?
うまく染まるかな 染めてみたのかな
人は何故言葉を使う
意味の詰まった風を知らぬ
色のついた風が見えぬ
漂う香りに気付けない
それでも風は吹き続く
幾度でも そう 幾度でも
あなたが何色であろうと
私の色に染める為
愛するあなたの胸は何色なのか 知りたいな
私の色に染まっているのかな
風に朽ちる事はない
あなたの傍にいたいから
どうか私だけの色に
風よ
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