雪を割り咲く花が薄紅に島を染めれば長すぎた時を忘れて山は息を吹き返す この島で夢を見てこの島で夢からさめる都会に出る船の汽笛が風にかき消されてく 梅雨を彩る紫陽花夕映えの凪に浮かぶ丹強い海風 耐える岩ユリ二人はここで大人になった この島でめぐり会いこの島で君に手を振る朱鷺が舞う空を見上げて君と生きてゆけたら 待ちこがれた村祭り手をつなぎ抱いた杉の幹稲穂が頭たらすあぜ道二人はここで大人になった またひとつ夢を見
赤い実にくちびる染めて空を見上げるこれ以上つらい日が来ませんようにと飛び石踏んだ からたち野道 花ふく小道泣いたらだめよと虫の音小唄からたち野道 はるかな小道あのひとのもとへと続く道 紅い血にくちびる噛んで空を見上げるもう二度とつらい日が来ませんようにとまぶたを閉じた からたち野道 垣根の小道泣いたらだめよと沢の音小唄からたち野道 はるかな小道あの人の歌がきこえた道 赤い実にくちびる染めて空を見上げる からたち野道
つめたい夜更けに渦巻く空をみている静かな寝息をとまどう心に感じてためらう事 求める事薄れてゆく記憶の中季節を告げる南風が吹き闇夜へと消えて行く さよなら一つで散り散りになったけど手を振るわたしをせつない笑顔で見送る涙よりも 痛みよりも高鳴る白い波の音が打ち寄せては明ける空へ優しく染みこんでく 流される日々の中で またいつか出会えるならあたたかい風の波紋に抱かれながら巡る想い あなたとの重ねた夢 遠くから見つめて