Reona

ミミック – ReoNa

抱えきれないほど詰め込んだ鞄
押しつぶされてもう 立つことさえつらいよ
地べたを這いずる虫みたくなっても
捨てられずにいるのは 失くすほうが怖いから

何をそんなに集めたんだっけ
大切だったはずなのに

もう一度 何もかも 投げ捨てて
人間に戻れたなら
醜い手足も 翅の無い背中も
愛しく思えるかな

自由に空を舞う鳥だとか
贅沢は言わないよ
少しだけ違う姿を
想像するだけ 想像するだけ

伝えたいことは 山ほどあるのに
口をつぐんでしまうのは 届かないのが怖いから

愛されなくていい 嫌われぬように
このままやり過ごすだけ

もう一度 何もかも 投げ捨てて
人間に戻れたなら
声を失くした喉も 動かない身体も
意味があったと言えるかな

美しく雄々しく奏でる歌声が もしあったら
すべて伝えられたかな
想像するだけ

憧れて 裏切られて
諦め方を覚えて
めり込んだ傷を抱え それでも
まだ命はうごめく

もう一度 何もかも 投げ捨てて
人間に戻れたなら
醜い手足も 翅の無い背中も
愛しく思えるかな

自由に空を舞う鳥だとか
贅沢は言わないよ
少しだけ違う姿を
想像するだけ 想像するだけ
想像するだけ 想像するだけ

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