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幸せのハナシ – READ ALOUD

とても美しい羽根で空を舞う蝶がいた
虹のような輝き 誰もが彼女を愛してた

決して驕らない気高い心で 幸せを振りまいた

茜色 穏やかな夕方に悲劇は訪れ
カマキリの刃(やいば)が羽根を引き裂き 彼女は真っ逆さま

命からがら逃れた彼女を待っていた
皆の視線は気を遣うようでいて逸(そ)らされた

二度と飛べない運命(さだめ)を抱えて やがて孤独の道へ

憐れにも 皆が愛していたのは美しい虹の羽根
蚊のような細い身体ひとつ 常闇(とこやみ)の森で

そしてフラリと現れた別の蝶が何も言わずに
自分の羽根を片方ちぎって差し出す

それからはお互いの肩を組んで空を舞うつがいの 蝶の姿
見た者は心が洗われたという
そしてまた風に流れるのは幸せの粉粒(こなつぶ)

もし僕ならば彼女に何を贈れた?
片方の腕か これ見よがしの哀れみか

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HANON – READ ALOUD

君を包む雲や雨を晴らす事は出来ないかと時として押し付けて困らせては苦しくなって今も夜が怖いままか部屋で一人泣いてないか空は冷たい顔で口をつぐむままでまた耳を撫で

永久に、たまに – READ ALOUD

大人になれば思い出すのさ不器用同士が集まった日々今も同じく歌えるのならこの孤独なんてすぐに消せるのに強い絆 故にたまに千切れたりして跳ね返ったモノに顔を叩かれて

夜明けの針金 – READ ALOUD

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怪光 – READ ALOUD

誰だって本当の事は解らずにいる 動けずにいる明日って眩しいものだって 呟きさえもどこか嘘くさい怪光 汚されていく ただ漠然哀情 操られていく ただ呆然夕凪の海に

揺らめく世界 – READ ALOUD

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流星 – READ ALOUD

お互い口に出せない事や苦い過去もあるだろう今でも夢に見るのは冷めた目に怯える若者誰も彼もいい青春を送れた訳じゃないけどそれもいつしか君を君たらしめるよでも無理す

言花-コトヴァナ- – READ ALOUD

気が付けばもう すぐに「死ね」だの軽く言いすぎなんだ誰でもそう見慣れたジョーク何か忘れてるんだ痛みさえもう何も感じないそれがやるせない善と偽善の狭間でゆらゆら風

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自分って一体何者か正解はネットで見つかるみたいクレイジーは勲章か障害か近眼のフクロウが羽ばたいた口上や思想やアイデンティティ今度は何を読んできたの眼を剥(む)い

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僕達は涙が枯れないままに 笑ってしまう程に目を腫らしたあの日々が夢のようだ だけど夜明けは未(ま)だ遠く耐え切れなくて飛び出した それなのにまたゆらゆらと溺れて

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朝 – READ ALOUD

昔の夢から覚めたら思い出に潰されて僕は泣いた昔の夢から覚めても取り残されていただけ僕は何をしているの溶け合ってただ日々を過ごすだけじゃない振り返ればやり直したい

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数え切れない上下の坂有頂天と落胆を繰り返す日々は何も…何も満たしてくれずに自己嫌悪も今夜で十日目自己完結に慣れていくまま煙になったアイデンティティ床に寝そべった

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ある日恥ずかしそうに君が僕に語った「こんな僕にも夢があるんだ。大きな夢が」そして僕が打ち明けたのもまた大きな夢でそれは全く形の違うものだったけれどあれからいつの

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巡る季節 変わる景色 旅人との出会いが僕の胸を潤していく数え切れない分かれ道を迷いながら進んだうまくいかない事もあったけど デコボコのストーリーそれが丁度いい風

タイムトラベラー – READ ALOUD

今日も変わらず相も変わらず液晶を隔てた向こうは罵りと嘆き 無関心「可哀想だな」「可哀想だな」だけど人から それを消したら一体何が残るのかその答えさえ信じられない

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