PK shampoo

神崎川 – PK shampoo

灰皿には安いタバコの吸殻が積もっていて
しょぼいビールと缶チューハイと諦めきれない夢と
君をさらおうと手を繋いだ
あの神崎川、今も覚えてる
「星がみえるよ」「星がみえるね」
天の川の声がした

あの夜は定規を当てて測るには
ちょっと変な形してたけど
窓の外を流れた街と椎名林檎のアルバムと
“注射器をここに捨てないで”
って書かれた張り紙と三ツ矢サイダーの香り
覚えてる 覚えてる あの神崎川の風

灰皿には安いタバコの吸い殻が積もっていて
たとえば電話、たとえば東京、たとえば愛の形
泣く為にあるダサい映画
借りて泣いてる夜のくだらなさも
許し合おうよ、僕は許すから
何もかもを許すから

雨降りの天神橋と
青信号が繋いだ交差点の端と端
カラオケで聴いた愛の歌
排気ガスでなぞる夏
死にかけのパンクロックを
鳴らすたびに思い出す文化包丁の白さ
覚えてる 覚えてる あの神崎川の風

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星 – PK shampoo

軋む青いフェンスの錆をかすめて沈む太陽の角度が東空の隅に刺さる頃に君とさようなら遠ざかる街並みの中に薄くかかったソーダ色の歌が第二宇宙速度で光る頃に君とさような

m7 – PK shampoo

水性ペンの走り書きのような毎日は過ぎ去って肩から 7cm 下までの日焼けを僕らずっと覚えてる思い出ばかりに縋って生きられるくらいの綺麗な昔話ばかりじゃないし忘れ

学生街全能幻想 – PK shampoo

学生街には何もなかったよただ無難な色したパーカー吐き捨てられた夜中の達観部室棟には馴染めず云々概論 b の頃にはもう死ねない自分と向き合うばかり夜中は眠れず起き

空のオルゴール – PK shampoo

こんなとき君に綺麗な言葉ひとつかけてやれたなら僕らはとっくにこんな夜はもう卒業してさ僕ら君が話すとき空が泣いてるようにきらきら輝いてたのは君も泣いてたからでしょ

僕らが死ぬまであまり時間がない – PK shampoo

君がくれたのはあの夕焼け他に何もないよあの夕焼け君がくれたのはあの朝焼け他に何もないよあの朝焼け時間がないから いこう

京都線 – PK shampoo

忘れられないよ君の声もガソリンみたいな色した夕焼けもふたりで聴いた Hi-STANDARD も昨日よりもっと美しい今日もふたり寄り添ったあの京都線も彼方で響いた

零点振動 – PK shampoo

蓋の上でふたり温めたあの液体スープの暖かさこんな気持ち初めてじゃないけど君のことは好きだよ手を繋ぎ歩く足音まるで雪みたいロマンスの神様はこの人だなんて言ってない

市營葬儀 – PK shampoo

不正乱視君が泣いた夜のこと自販機の灯りみたいに全部教えて県道n号 君も泣いてよ誓ってもいいよこれは悲しいことじゃない癖になりつつある胃薬を今日も5、6錠飲んで環

夜間通用口 – PK shampoo

Please,gaze a blue,月明かりに澄んだ街君がいない夜は青い形Please,gaze a blue,ファズギターに沈む星遠く流れていく夜空の軌道“

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白紙委任状 – PK shampoo

車検切れるまであと半年まだ止まれないライトバン毎日ビタミン剤数錠飲むだけじゃ暮らしのrhyme歌えないぜそんなの歌わなくていいと知ってても、それでも君とさよなら

君の秘密になりたい – PK shampoo

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奇跡 – PK shampoo

まるで僕ら奇跡だわかりあう為に買った缶ビール飲み干してブリーチしたみたいな雲水道を伝う水の透明さ忘れない夏の大三角、にじんでる汗海までの道を歩いてく君よ、統計学

3D/Biela – PK shampoo

何があったって構わない 君と生きていくよたとえ奇跡なんか一つも起こらなくても縺れ込む歩幅 アルペジオ 準急で神戸までたとえ時代が遠ざかっていっても夜は天使みたい

二条駅 – PK shampoo

帰り道タクシーの窓ガラス雨に滲んで流れる信号の青色そのひとつひとつにこっそり名前をつけたひとつにはいつだか京都は二条駅のライブハウスでアコースティックギター1本

あきらめのすべて – PK shampoo

最初からグラッと来てた夜中に来る震度4くらいの地震みたいだったの暮れる跨線橋、君を見てたもうどうなっちゃうかわかんないくらいどうして、何もかもいらないよ、涙が零

死がふたりを分かつまで – PK shampoo

Diary No.23最近は都心に雨が少ないまるで星の中を歩いてるみたい住む場所は騒がしい方がいい疲れたら愛し合わなくてもいいように首都直下型 New Norm

第三種接近遭遇 – PK shampoo

聖天通り君とふたり国際線の飛行機雲がビルの隙間へ落ちる高架下に星は隠れた生乾きのシャツが風に揺れて過ぎ去りし日々が美しいのは進むべきだったあの未来に似ているから

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