音を消したテレビのなかには
夢のように今日が映ってた
まだ何も起こっていないみたいに
少しずつあきらめてるのを
自分でも気づかないくらい
せわしなく見慣れた狭い道を行く
僕らははじめから
何もなかったように
終わる一日を見送って
誰にも聞こえない
ひとりごとのように
歌を口ずさむ
擦り切れないあのメロディ
夕焼けは今、心の色
ひと時もとどまらずにいる
抜け出せないこの生活も
季節に滲む
僕らははじめから
何もなかったように
終わる日々をまた生きている
誰の為でもない
願い事のような
歌を口ずさむ
わけもなく
優しさを待つより
人と比べるより
薄暗い朝を選んだ
僕らははじめから
何でもなかったように
起き上がっている
幾度となく
わけもなく
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