そして広場には 独り 僕が居て
ブリキで出来た固い馬車に 乗り遅れたら
風はいつもより 気持ちよく刺さり
痛みは僕の骨に 冷たさを残しては 消える
植え付けた種は いつか芽を出して
指の痙攣は それまでは止まらない
みんなが嫌う 僕の最低な顔で
素敵な昼下がり 白黒の中 歩こう
いつまでも淡い闇に手をのばす 少し冷たい
光の粒で無邪気になる子供達は 僕を笑う
消毒された醜い僕を地下室まで
連れてゆくよ
連れてゆくよ
音もなく
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君の沈んだプールへ 男たちが飛び込んだでも君はここにいる羊飼いが手を上げる たかが知れた痛みのなか笑みを洩らす君はもうながくはもたないと思ったとっさに「帰ろう」
かつて家の庭で繰り広げられたパーティーで様々なものをひとは燃やして帰ったそれは灰になって 今 降り注いで ほら君は真っ白な髪を振ったみんなどこかへ消えてしまえば
水圧に押されて割れた窓 星のようだ石ころ 口にほおばって「また間違った」って言った後にやったんだ電飾で縛って吊るし上げて3、2、1、目を開けて海が干上がるまでは
ようこそ 銀色の世界へそびえる金属の箱へあなたは憶えていないかもしれないヒーローだったよ遺失物センターにも記憶はみつからないあなたは隠し事だらけ今にも増え続ける
2度目の朝を迎えたよ乾きに震えるカエル毎日起こる奇跡に苛まれて逃げてきたんだ君が最初に笑う理由を見せて見えない手に押されて放り出された舞台じゃないから?君はかわ
気を失うほど楽しいのがいいね鍵をかけて 空の追跡を巻くよ虹が出たよ−排水溝 渦を巻く立てこもるリビングで−排水溝 渦を巻く昔の僕達は互いのドクターだった野放しで
食卓は無政府状態騎士のカードが華を添える記念撮影はセルフタイマーレンズは銃口みたいハイ、チーズ!メリークリスマス緊張しいなサンタクロース写真の僕らは仮面をつけた
朝食に毒を密かに盛れながい土曜日を終わらせる為に軌道を外れた人工衛星の物憂い視線 緩んだ口元塔の門をくぐってからどのくらいの時間が経っただろうか1時間? 1日?
むかし、むかし、君の名前が今と違っていた頃太陽は夜の傷を消毒してくれる親戚みたいでも君は変わったメスをいれて傷を広げる柔らかい君のおなかにルビー色の夜がそこから
−レッドライト/グリーンライトひと振りのインクで 夜は産まれる飛び散るアルファベットカーテンと窓 深夜の追いかけっこ−レッドライト/グリーンライト濡れた高速道路
その秘密を僕は見たよだから行くんだ胸を張ってもうすぐ優しいドアに手がかかる軽蔑した朝の太陽をその口の軽さをでも新しい一日は今までと違うふうになるだろうだって僕は
神様 僕は愛しているよ愚かで淫らなこの世界をおはよう もうひとりの僕もう目を開けて眠らないで朝の志願兵 まだ眠る街を背に歌う血とか汗とか精液を新しいシーツに隠し
君は両手を床につけた居間の吹き抜けの10:00AM革命に揺れるシチューの鍋こんにちは 僕のいびつなひと砂の上 浮かんでいるのは白い背中やがて世界が君のスカートに
誰かが同時に存在してるってエベレストは神の見張り台さ窓からぶら下がった跳ねるトゥシューズバレリーナはいないあの衛星から星は逃げ惑った三日月のような目をしたスパイ
世界でいちばん静かなSOS長距離電話 遠い街を震わせてる国道は白い粉にまみれてる君は今まで何度死んでは生き返ったの?排水溝のなかラクダに乗って絶望した君に会いに
誰だっけ 水のなか静かに笑っているのは忘れていくこと 息を繋いで痛みの無い世界に僕は住んでいたんだ流れる血液は下水道へ溢れる水槽を眺めていたんだじっと沈んだ影ひ
朝焼けがいつも投げかけるエックスレイ僕は一瞬だけいないはずの存在になるさあ虐殺のスタートだ部屋を跳び出して行け君が着飾った 晴れた屋上で影が揺れていた 巨大な弧
軋む階段 振り返る謎を君はすべて解いたポテトの皮いっぱいのバケツ欲望が顔をのぞかせてるけど君の声はこの世界にない子供らは森に消える毎日、たった少し、ふたりは死ん
透きとおる朝 からだ宙を舞う晴れやかな体勢で流れ出す太陽を青空がのぞきこむ海岸線 這いつくばるきみを上からみんなが笑っていた痛みさえ感じるひまもなかっただろうね
雨の街に傘を降らすそれを奇跡と呼んだよまわる まわる 地球儀にそびえ立つ銀行に宿るもの橋が燃えているよ 燃えて焼け落ちるよモルヒネの川のなか ぼくら夢をみてる傘