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映画 – osterreich

傘をさすふり
地下鉄の終点でいま、吐き出してしまった
あとすこし
嘘をつくたびさかさまになった気がした
焼き付いたしみが膿む前に

諦めてしまえば鉄の味した

わかりあってどうした?
間違い探しのようなつぎはぎだらけの奇跡が
そっと老いていくだけ
きみの呼吸に鐘の音鳴るような祝福を

まわらない鍵
地下室のすみっこでまた泣き出してしまった
赤子のように
唾を吐く度王様になった気がした
ああ、鳴りだした音がやむ前に

跪いてしまえば罰の味した

ああ、なにも知らず生きていくだけで
いつも痛いの
ねえ、守りたいものはいまもこうして
見えなくなるの
さあ、殻の教室で待つよ
ねえとても寒いよ

映画で見た景色だ
はぐれたミミズをそっと散らかして迷うことなく
ずっと血を流しているきみの体に心が寄り添う祝福を
いま、誰一人触れられぬ祝福を

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無能 – osterreich

夢を見たんだよ 生まれた時のこと美しくいきてね 子宮の街 僕ら手を叩いて笑ったんだ絵の具を飲み干した 虹の色変わった抱きしめられたくなった ひとりじゃもう歩けな

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真っ白な髪を解いて、泡になるライ麦畑でつかまったら誰の声も届かぬまま、罰を待つなにも失わなくなったら誰かのために生きても天使なんかじゃない、誰も彼も天国なんかじ

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きみを連れてゆく – osterreich

吐瀉のさきで首の影が混ざって気化したよ明日ここは塩の試写室エンドロール、練り歩く朝、きみだけが無邪気な胸を躍らせて太陽につばを吐く鍵穴に当たった!まくらことば、

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