OKOJO

遮二無二に恋しない – OKOJO

待ち合わせ場所は駅前のバス停前
カフェのテラス席 座るスーツの男女が僕を見て笑っていたような気がした

離れて三ヶ月もしないうちに僕らは赤い糸を信じなくなっていたね
めんどくさいことは先延ばしにして君のせいにして
一人になってやっと気付いた

もう遮二無二に君に恋しないよ
だけどそばにいて
消えかけの炎にもう一度息を吹きかけてやろう
遮二無二に君に恋しないよ
だけどここにいて
君と僕の物語は今、何章目あたりなんだろう

駅前の本屋はコンビニになったらしい
無くなってからしか思い出さない僕には寂しく思う権利も無いけれど

変に古風なくせに新しいモノ好き 短気なくせに喧嘩もできなくて
めんどくさい奴になってしまっていた
君の前でさえ 謝りたいよ ほんとごめんね

もう今更遅いなんて言わないで話をしようよ
画面越しの君を見ることにもう飽きてきた頃だよ
まだまだ早いなんて言わないで潮は満ちてるよ
他に誰か良い人がいるなら早めに教えてよ ねえ

もう遮二無二に君に恋しないよ
だけどそばにいて
消えかけの炎にもう一度息を吹きかけてやろう
遮二無二に君に恋しないよ
だけどここにいて
君と僕の物語は今、何章目あたりなんだろう

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