NakamuraEmi

  • 究極の休日 – NakamuraEmi

    墓場まで持ってく様な 恥ずかしい失敗を化けの皮が剥がれた 情けない夜を いつか笑い話に信じているけれども 少し少し忘れたいよなからだも こころも あたまも わたしも 頑張ってんじゃないか 小さく丸まった 背中に深呼吸 揺れて揺れて 揺られて揺られて乾いた体に 私を巡らせて消えかけたロマンよ ボロボロの情熱よ休日で生き返れ フォトジェニックと程遠い 地味な休日だけど私が究極になる たまらないスタート…

  • 犬にしてくれ – NakamuraEmi

    君は彼と結婚するんだってね本当におめでとうそこで僕に提案があるんだ犬にしてくれ 僕にだってできることがあるよ 犬になって 犬になって君の涙舐めたいんだよ犬になって 犬になって君のそばにいたいんだよ 君の彼はいつもそばにいてくれたってねそりゃ僕だってそばにいたいけど許されなかった 僕にできることなんかもうないよ 犬になって 犬になって君の家に住みたいんだよ犬になって 犬になって君の布団に入りたいよ …

  • 白昼夢 – NakamuraEmi

    全てがうまくいく夢を見た どうりで起きたくないわけだ メガネを外してぼやかした 起き抜けのビールで誤魔化したピンクのリップ笑われた 私は綺麗だと思った 気づいてる気持ちの 背中をそっと押そう ずっとずっと君に言えずに そっとそっと隠してたんだよきっときっとチクッて痛むけど 本当は行きたい方へ行こう行こう 返事を濁す君の悲しい顔は見たくない 君の正論にぐうの音も出ない君と喧嘩がしたいわけじゃない 君…

  • 一目惚れ – NakamuraEmi

    かぐわしい季節に 殺風景な私が呟く白黒な毎日 同じ型に流し込むだけ 偶然目に止まった フルーツ色のシャツが綺麗で私には出番はないか でも着る糸口探してる 理性ってちょっと悲しいなんて 頬伺つきながら一目惚れには見て見ぬふりで 冒険なんて忘れていて HAPPY PLUS 止まらない毎日 花丸をたまにはHAPPY PLUS 何歳になっても うららかに笑いたい 惚れ惚れした天気に せっせと回り始めた世界…

  • 一服 – NakamuraEmi

    私は煙草を吸わない コンビニでバイトしてたから 銘柄は知ってる私は煙草を吸わない これと言って理由も無い 必要なかっただけ 私は煙草を吸わない 禁煙禁煙の騒ぎに 特に関心も無かった私は煙草を吸わない だから「一服いってくる」一度も言った事が無い 私の想像だけれど 煙草を吸う人達はきっと肩の力を抜く事「何も考えない」を知ってる扉をあける事も 切り替えるスイッチも多いかも煙の中だから話せること 星空も…

  • いただきます – NakamuraEmi

    そんな言い方しなくても ガッカリイライラグツグツグツグツ頭でお湯沸かす前に 屋上で深呼吸 今日は早く帰ろう HeyHeyHey とんだ勘違いしてしまった ちゃぶ台ひっくり返すみたいに怒鳴って泣き出しちゃった君へ どうしたらいいんだろう明日記念日だった HeyHeyHey 誤魔化しはラザニアみたいに後悔はチーズみたいに固まって溶かすには時間がかかる さぁ召し上がれ さぁいただきます あぁ染み込んだど…

  • ご飯はかために炊く – NakamuraEmi

    ご飯はかために炊くレコードが増えたコーヒーは濃いめアイロンは丁寧にあの野菜は食べない胃薬は常備してあと炭酸水も辛い調味料増えたこの映画はつけっぱなし本も好きになった地図も好きになったあ 電球買わなきゃ鍵かけを作った家計簿もつけるすごいがさつなのに靴はちゃんと揃えます愚痴は減らします優しくもなったわがままにもなった昨日喧嘩した沢山泣いた沢山泣いて朝手を握った 雨も悪くない夜も怖くない空が綺麗で微笑ん…

  • 畑 – NakamuraEmi

    色気のない 長靴を履いて この土なら 育つかしら何時の日か素敵になれるように 根を張ってみたんだけれど ダメな部分を全部切り取りそこかしこ変えることばかり土からの栄養を 飲み干してしまった カラカラになってやっと見えた 寝ても覚めても必死すぎた明日より今日が一番 人生で若い日だしね 好きなものを話すより出来の悪さ話してばかりで頂上を羨んでたら 太陽を浴び忘れた 甘い実がつかなくて どこかおかしいん…

  • 私の仕事 – NakamuraEmi

    綺麗な星が 見えました優しい風が 髪を揺らす 狭い部屋から ほんの少しだけ みずみずしくなりたくて言葉だけは 憧れを詰め込んで 無理やり止まって 気付いたの憧れだけが 膨らんで 言葉に頼って 音に頼って 強くなったつもりだけど私一人では 何もできずに 狭い部屋で 夜が朝に変わるたび カーテンを開けるたび一番見たい景色を探して蜘蛛の巣に 昨日の雨の雫 ゆらゆら光って一雫落ちた綺麗だ 息を飲んだ 風が…

  • 1の次は – NakamuraEmi

    1の次は2で 2の次は3で髪を乾かしながら そう呟いていた人生終わりだって顔していたのに季節が変わるからって衣替えした平気で現実に戻る自分にガッカリしていた Ah Ah 息を吸うたびAh Ah 変われたらAh Ah 服を畳んでAh Ah 私も畳んだ 真面目が歩いているみたいだって褒め言葉じゃないから 変わらなくちゃってうさぎとかめと金の斧銀の斧子どもの頃からよく覚えてるネジが外れない普通の私は周り…

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