MONO NO AWARE
東京 – MONO NO AWARE
みんながみんな 幸せになる方法などない
無理くり手をつないでも 足並みなどそろわない
でもみんながみんな 悲しみに暮れる必要はない
無理くりしぼり出したら それはもう涙じゃない
ふとした瞬間に僕たちは
ゆりかごへ帰りたくなる
でもあの布オムツはもう入らないのさ
みんながみんな 暖かなエルドラドに暮らしたい
飛びだせば見つかるのに 見つけなきゃ飛びだせない
だからみんながみんな 散り散りになれば
一度0になれば それよりたらればをやめねば
道なき道さえないような
ところに君は立っていた
散歩しようよ 僕と
ここは東京 君の東京
いずれ故郷の六畳と白い灯台は
君を抱けば白んで消えていく
気がしていたよ東京 君のいる街東京
いつになっても故郷の小学校や太鼓の音色は
悩ましいほど目頭に浮かんではくるけれど
ふるさとは帰る場所ではないんだよ
ここは東京 僕の東京
いつも望郷のまなざしを飛ばしながら
まだ見ぬ新たな母を探している
気がしていたよ東京 歩き続けて東京
幻の街東京 君のいる街東京
そして色づく東京