mol-74

  • 此方へ – mol-74

    大切な日々を思い出せないのはかけた鍵を見つけられないからいつの日かこの身を出ていくときには見つかるかなそれも悪くはないのかな ベッドもソファーも鏡の裏も浴室も引き出しの奥の方も書棚の漫画、小説の中も探してみたんだけれど あなたのすべてを思い出せないのはかけた鍵を見つけられないからいつの日かこの身を出ていくときには見つかるかなそれならそれも良いのかな 机の下もクローゼットの奥もベランダも遮光カーテン…

  • Mooner – mol-74

    溢れ出したら止まらないからまだ迷ってる声に出したら戻れないからまだ黙ってる 歩幅は躊躇いにつられて重たいリズムを刻んでる言葉は静かに息をして心に委ねてる 浮かんだ月は雲間から白い光放ってる心に音を立てるように夜風が今、そよぐ 話したい 話せない思い出が喉元を塞いで言い出せないまま歩いているんだ手のなる方へ月明かり降り注ぎ僕らの最後を照らすように次の台詞を待っている 黙ったまま 思えば交わした約束も…

  • 花瓶 – mol-74

    消えないまま憶えてるよ君を纏う記憶たった昨日のことも曖昧でろくに思い出せないけど 綺麗で、綺麗で、変わらない手のひらで光るもの ばらの花言葉を咲かせてばらの花言葉を紡いでどんな時間もどんな景色も君と重ねてそうやって束ねた想いもアルペジオみたいに溢れたどんな誓いもどんな台詞もいつか枯れてしまうことをまだ何も知らない画面のふたりが笑う 例えば、また、君の声で朝を迎えられたらな味気ない日々に目を覚ます度…

  • ひびき – mol-74

    今、あなたのことを思い出したところ梢の蕾が少しずつ膨らみはじめた頃 春を待たないままあなたはいなくなって不自然に空いた生活の穴埋まりはしないままだ あたまの中にあなたのひびき鼓膜にはもう届かない声吹き抜ける風すり抜ける影滲んだようなひだまりみたいな声が響いてる はじまりの奇跡もおわりの騒めきも美しく綴られた小説みたいに季節は捲れていく さよならもありがとうもごめんもまたねもいつかみたいにふざけたこ…

  • Summer Pages – mol-74

    止まったままの表情に何を想う遡る愛か、棒立ちの後悔か決まっていつもそうやって最後を知るあの日のようにあの時のように懲りず 今年も記録的な暑さになると言う聞き覚えのある声と台詞なのにもう聞こえない声 また、夏がほら、駆け足で過ぎ去るように抜き去るように追いつけはしないのに戻れもしない夏の日 止まったままの表情に何を隠す風化した愛か、硬直の後悔かいずれにせよ時間はそうやって私を見ているあの日のようにあ…

  • アンニット – mol-74

    2月の風が春に傾いて空もぼやけだしてるはじまりを告げるような季節が忌々しくなる 「君に似合うはず」と着させられた赤い上質な服鏡の前で何度も似合ってる、と言い聞かせていたっけ 裾を折り曲げてみたり袖を裏返してみたり羽織って隠したり嫌になったからもう脱ぎ捨ててしまったよ 諦め続けたことも愛し切れなかったこともいつの日か癒えるだろうベランダの青いシャツが風で焦ったそうに揺れる君とまた何処へ行こう空の色で…

  • 0.1s – mol-74

    待ちわびた夏に隣で燥ぐ君と街を抜けていく先回りをした思い出の景色が僕らを呼んでいる 今日はきっと、いつかにとっての永遠になって遠くなってしまった僕らも振り返るような予感がしてる この目で触れてこの耳で触れて止まらない一瞬を逃さないように焼き付けるように閉じ込めるように光を集めてシャッターみたいに切ったまばたき 会話も髪型も好きな音楽や服も大切にしたいものも気にも留めない遅さで少しずつ変わってくのか…

  • 鱗 – mol-74

    愛情なんてさいつも不確かでそれを僕は纏って 愛着なんてさいかにも胡散臭くてそれを僕は纏って 不覚深く落ちた底で何も見ないで眠っていたいよ なのにやけに騒ぐ響く 鼓動が鳴っている「もう手放そうよ冗談じゃなくて鱗のように着せてしまったサイズ違いの理想像を剥がしてさよならしようよ綺麗事を閉まって」 誰のために、って訳じゃなくて僕がこの手で選んできたんだ なのにやけに歪むくすむ未来が泣いている 「もう手放…

  • 深青 – mol-74

    このまま何処へ向かうのだろう沈んでいくそれだけは解ってる遠くへとぼやけた月影は逃げていく恍惚に 嗚呼間違って失くなって消えて間違ってなくたって消えてこれが運命だって知れてそれでも世界は続くの? 戻らない夜に月だけそっと浮かべて見上げてる僕に何を伝えよう触れないものに憧れないでよ、なんて云いたくて生きてる訳じゃなくてでも、今は、もう、ただ、このまま 人気の新着歌詞 ヘルツ – mol-7…

  • 更進曲 – mol-74

    いつまで其処にしゃがみ込んでは泣いているの?今日の君まで託した日々を忘れたの?振り返ればほら、五線譜の上遠回りした分だけうねる君にだけに奏でられる旋律をそれを鳴らすんだよ さぁ さぁ、打ち鳴らせいざ、掻き鳴らせ足跡が描くファンファーレいつかの君の涙ごと報いるように視界を晴らせ誓いを果たせ流れ運命に逆らってそしていつかの君がまた奏でられるよう踏み締めていくんだ進み続けるんだ 深い青色に溺れてる今日も…

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