途切れた 月下の調べ
最後に交わす約束
千切れるほど 指を絡めた
果たせぬ事を知りつつ
それでも浮かべる微笑は
忍ばせた 影をおとして
眠りを知らぬ 闇夜に灯す火は
この血で凍える肌 染めるように
儚すぎる月の蒼さに
佇んだ一輪の愛は
きっと うたかた
刹那に散りゆくさだめなら
思い出も残らないほどに
いっそ 燃やしてしまおう
失う事がこわくて 想いを土に沈めた
二度ともう 光を見ぬように
時を選ばず 風に舞う無常は
命を守ることも 許されず
眩しすぎるあの蒼空に
抗えず開いた花びら
そっと ひとひら
刹那に散りゆくさだめなら
思い出を切り刻めばいい
この刃で
儚すぎる月の蒼さに
佇んだ一輪の愛を
どうか 今だけ
刹那に散りゆくさだめなら
何もかも壊してしまおう
いっそ この手で
そっと 散りゆくまで…
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