mei ehara
午後には残って – mei ehara
閉じた窓から風の強さが目に見える
酷く瞬く遠くのタワーを手で覆う
プツリと止まったサウンドオブブラジリア
目を擦っても消えない輪郭は
舞う陽が鏡を触った 引き止める 午後には残って
青を被った夕陽は夜を避けながら
足を止めるなと 氷が溶けてしまう前
横切る猫が運んだ椅子は
あなたを誘って離さなければいい
ゆく人 埃を飛ばして 引き返す 午後には残って
針落とす 気だるい音に 窓開けて小さく思う
午後には残って
閉じた窓から風の強さが目に見える
酷く瞬く遠くのタワーを手で覆う
プツリと止まったサウンドオブブラジリア
目を擦っても消えない輪郭は
舞う陽が鏡を触った 引き止める 午後には残って
青を被った夕陽は夜を避けながら
足を止めるなと 氷が溶けてしまう前
横切る猫が運んだ椅子は
あなたを誘って離さなければいい
ゆく人 埃を飛ばして 引き返す 午後には残って
針落とす 気だるい音に 窓開けて小さく思う
午後には残って
穏やかに石を転がせど 当ても無く勘に頼りだす華やかに飾り立てようと 流れてゆく 人も所も最初の日は吸い込まれて 散り散りに引き裂かれて最初の日は吸い込まれて 緩
思い出している間に 積もる煤に負けそう迷わず間読んだことも 確としたことになる紐解いた赤に映るのは今夜のサイン 天気はまだ追い越したものが千切れてく今夜のサイン
見慣れた表情 呼び合う名前このまま一人の姿であれどこの窓も うつりながら嬉しいことが積もり笑う影を見れば心揺らぐ全て普通のことだから目を閉じたら友達みんな昼間か
髪を結って 舞い降りた手でサイコロ振った 耳の後ろからばつの悪い顔並べて 消えるところまでできるだけ遠く 何もしない飛んだ言葉を目で追うだけのこと朝は戻って拍を
いつか無くなってしまう便りは冷えて固まって 溶けた体に近過ぎないように 優しくなったり枯れたものに水をやって暗い葡萄の色は染み出す爪を通れば 笑って見せて切り離
じとじとしている 身体の奥まで黒く筋張る 力が隠るさみしくなるよ 鉄の抜け殻全てのことを思い出しているぼやける視界 涙のわけは?銀色している ぎらぎら燃える無駄
肌色のままが歩いて行くほど似合う固形のように落ちて 四方から攻めてくる営営と作り 有り余ることへの良さかけらがぶつかって 誰かが拾い飾ってる夢の中で出会って か
誰かが言った 歌の中でああ 静かに伸びていくのは季節の気配だけ輝きも少しは無くした私に現れてくるのは 続く長い灰汁どこにでも行くには 抱えている言葉用も無い別れ
見失った 知らない場所の隅で振り返って歩いてきたはずが 機会に頼ってきた 何かに怯えていたどちらにピントを合わせよう?見失った 知らない場所の隅でしがみついて運
軽やかな陽射したち重なって差し出した胸の中 はためいている私たち 無色透明の頃はまばたきが痛まないよう寄り添っていたああ 吹く風はこの場所で向きを変えていくつか
幽霊 ほどけていたんだ才能 わけている彼は積み木を運んで普通の子 笑っているんだどうして 光が頬をあたためふわりと撫でられ ひとりひとりに?本当 誰かにとってし