Maison book girl

  • river – Maison book girl

    繰り返す、あの日々は、いつも雨、僕を傷つけるあの嘘は、容赦なく、青に、揺られてるのかな。 間違いだらけの失望。あの雨だけを信じて。38月の夢、と煙がひとつになる。 曇り空、空の切り傷の部屋で。壊れてく、色も許せない過去とか。水面に浮かんだ声。耳鳴りに変わって。汚れた結末だけ、いつも望んでる。 息をして、失った。僕たちは、5年が経っても。憧れた日々はどこ、繰り返す汚れた結末。 工場の光の中で気持ち悪…

  • Fiction – Maison book girl

    綺麗な朝 君の横顔照らしてる椅子に座り 涙を眺めてる正しさとか 嘘の中で消えてくの間違いとか 許された日々とか そんな朝も壊れてしまって手のひらには傷だけが残って折れた傘をさした帰り道揺らぐ声と指切りをしたね 柔らかい羽をもいだら きっと君といた部屋に戻る最初の約束をした日 割れた朝が降る この部屋に綺麗な朝 誰の横顔 忘れたな倒れた椅子 煙を眺めてるそんな朝も偽物だったの薄れてゆく 匂いも痛みも…

  • ランドリー – Maison book girl

    何を求め、彷徨ってる。それを捨てた意味はどこ。悲しむのは誰かなの。時は流れ忘れてゆく。 欲望だとか悲しみは。君がくれたプレゼント。気づかないで繰り返す。薄れないのいつまでも。 交わした声と溢れた水に浮かぶ言葉揺れるベッドはもう誰もいないの誰かの嘘を全部連れ去る鳥が飛んでまた明日ってね優しく笑って空を切る 最後の今日はもう来ないの重ねた体はちぎれてく最後に見た夜の海には綺麗な光が立つ さよならした君…

  • 海辺にて – Maison book girl

    海の底で、君は泣いてたの。膝を抱え、髪を揺らしてるの。 低い音が、波の中で鳴る。砂が舞って、君を呼んでいる。 一筋の光が青を刺す。いつかくれた花束を。叶わない願いとか知らない。ずっと待ってたよ。 今繋いだこの手のひら。海に滲む涙を重ね合わす。僕らはひとりじゃない。この世界で手を繋いで碧い海を泳いだ。 君が笑う、それだけでいいの。丘の上で、風になびいた髪。 白く細い指がなぞってる。もう涙は流さなくて…

  • 悲しみの子供たち – Maison book girl

    冷たい夜が今、透明な息をする。降り出す雨はいつか公園の影を切る。 正しい間違いを波の音さらってく。落ちた虹色に悲しみが手を伸ばす。 誰もいない街の中、時計の鳥は鳴いて。海の底で涙を垂らしてる君を消してるの。 悲しみの子供たち。いまも、どこか、一人きり。海に流した指輪。君の声は揺れてるの。 滴る地下で嘘をついて色を買う。仮面の中で笑っていた黒い人。 高いビルの屋上で今、鳥になる。なにか変わるかな。透…

  • ノーワンダーランド – Maison book girl

    それは不完全な雨でキミに届かないでいてよ雨のカーテンコール抜けて冬の朝のよう 遠くの空には涙に似た雪がきらめいていつも繰り返した ホテルの窓 今日は違っていた ノーワンダーランドノーワンダーランド君の声が近くで聞こえて涙を流すノーワンダーランドノーワンダーランド指先に触れたノーワンダーランドノーワンダーランド 届かない手紙を書いた向こう側の僕に向けてあの日の雪を今溶かして鍵は開けたままで 変わって…

  • LandmarK – Maison book girl

    空の下、滲む屋上の煙。銀色と二人、影を落とした。 マフラーが揺れて、夕焼けが沈む。薄れてく青い季節は過ぎて。 いつか見たような明日は、二度と来ない明日の朝。止まない雨が降っても、雪は溶けず閉じ込めるの。 変わらない。変わらない。変わらないで。ずっと。笑ってる写真だけ変わらないの。ずっと僕らは。 ベランダで朝に君の声消える。銀色の嘘を月に照らした。 消えた色とか言葉に光を灯して流すの。温い雨に溶けな…

  • 闇色の朝 – Maison book girl

    闇が降る、暖かい雨。遠い砂漠、知らないまま。 足元に咲く世界は歪んでる。優しいままで。 遠く眺めている、あの街の光を。消えてゆく君の手を今も繋いでるの。 青き小さな体。窓の中で嘘は影に焼きついて、誰かを待っていたの。笑う声が砂漠を照らし、虹を作る。線をなぞる指先が雨を降らした。 雨の粒、音を鳴らす。蟲たちの電車が来る。 橋の上見つめた、君の濡れた髪は消えてしまってもいいの。小さな事だから。 冷たい…

  • シルエット – Maison book girl

    左目の窓を覗いた。海が鳴り流れた雲。風が吹き、葉の上に涙が落ちて石を蹴る。 指先で綱を引く消える人。嘘をいつも追いかけては。届かない手紙を書いた朝は。誰もいない街歩き出す。 電信柱の影が、枯れた桜の木に重なる景色が通り過ぎ。夏の雨は時をかけて写す、神立ちを呼ぶ声。蛙が船を漕いで歌い、宿した。 柔らかな光の淡い恋は、線路沿いで息をしてる。 僕らは光を抱いて花束を流した。新しい涙咲かす。鮮やかな霧に包…

  • 鯨工場 – Maison book girl

    僕らの唄はどこに届いているんだろう。「鯨波の街」の海辺で誰か泣いてるの。 それに気付いたの。海の深くから、僕で遊んでる鯨の歌声。幼い頃から耳鳴りの様に遠くで、彼らはそっと鳴き始めていたよ。 夢の中のあの話、本当は何処かで続いていた。本の家の少女たち、気付かないまま。 僕らの声はどこに届いてゆくんだろう。雨の日の言葉は誰の声だったの。僕らの声はどこに続いてゆくんだろう。体だけ無い鳥がどこかで見てるの…

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