すっかり遅くなったな
月がもうあんなに高くなってる
君はもうそろそろ眠くなるはずなのにそれでも
星のシャワーと夜の風が
君の頬を桜色に染める
はしゃいだ声、弾んだ息
街灯が創る二つの影
手をつないでうちに帰ろう
四月とは言っても夜はまだ冷えるから
風邪引かないように
少し急いで
色々話したいことが
たくさんあるはずなのに
ひとつも言葉にはならないから
強く手をにぎる
高台から望む街は
窓の数だけ光る命
みんなきっと少しだけ
人より幸せになりたいだけ
手をつないでうちに帰ろう
四月とは言っても今日は特に冷えるから
風邪引かないように
手をつないでうちに帰ったら
温かいミルクを飲もう
夜はまだ長いからいい夢を見れるように
少し甘くして
いつか君のその手は
違う誰かを幸せにする
その未来へ君を送り届ける
手をつないで
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