LUCCI

ふたりぐらし – LUCCI

浅い眠りから目覚め 天井を見つめていた
鏡に酷い顧 夢じゃなかったよ
あの綺麗に折りたたまれた あなたの抜け殻に
誰が袖を通すというの

買い置きのシャンブーと
片付いた空っぽのシンク
そんな場所にだって 愛は見え隠れ
でも何故か情が勝るほど二人で居る意味を
考える夜が増えたの

ハイヒールが階段を叩き 
二時を知らせる足音も聞けなくなるんだね

あなたに告ぐ最後の台詞も
涙のように溢れて
伝えられたら 良かったけれど もうあなたにあげるね

似た者同士だから 映画や音楽の好みも
夜が明けるまで話せるのに
でも 似た者岡士だから 欠けた所は欠けたままで
未完成のパズルみたいだ

「好き」なら「好き」と言えるのに
なんで「嫌い」は言えなくなるの?
あなたが遠くて

期待しない事に慣れていた
もうお互い様だね
わたしがわたしである程に
あなたじゃなくなるように

運命が二人の事選ばなかった それだけだよ
都合よく言い訳して もう忘れよう ねえ
あなたに告ぐ最後の台詞も
涙のように溢れて
伝えられたら 良かったけれど
もうあなたにあげるね
「君なら幸せになれるから」
もう優しくしなくていい
別々の道を行く二人に
光が差しますように

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