KUMONOSU
見世物 – KUMONOSU
ねえ 見て 見定めて
もっと 触れて 確かめて
ねえ 来て 近付いて
本当なんて知らないで
ギラギラの瞼の裏で
白々と涙流して
騙し合い 隠し合う
知った気になんなって
お砂糖とスパイスと嘘で出来たドール
ほら見せてポーズ
そうよ これはわたしじゃない
本性なんて可愛くない
ねえ 見て 見透かして
愛だ 恋だ 抜かすより
ねえ ほら わかるでしょ
本当なんてどこにもない
ヒラヒラと舞い散るように
ひと時を彩った夢
いつの日も偽りで
逆さまに立ってるって
愛すべき魔法と常套
唾棄すべき弱い自分を
加工して 利用する
今更ビビんなって
そうよ これはわたしじゃない
ほんと何もわかってない
絡み合った
棘の合間
夢みたいな花咲いた
この世界は
所詮冗談
お好きに興じて
キラキラの色を纏って
苛々も塗り潰したら
ありのままなんてほら
この際忘れなって
笑うほど歪んだ表情
仮初に隠した衝動
探り合い 手繰り合う 裏の裏
そろそろ認めなって
そうよ これはわたしじゃない
そうね わたしもわかってない