katyusha

東京 – katyusha

呆然とそこにいるだけだった
でも何となくやれているような気になってた
あなたの好きなものになれればいいなんて
近道ばかり探しまわった

乱暴に吐き捨てられた言葉
拾い集めて皮肉を歌ってみようとするが
心がちぎれそうになって ああ弱いな
それでも一人 歩かなくては

誰かが輝く為に 誰かを飲み込んでいく街

今日もホームで下りの電車を待ってる
また淡い期待は人ごみに紛れて消えた
なんて、世界の終わりみたいな顔してさ
各駅停車 一番後ろの車両
響く発車のベルが私を急き立てる
今日も私を心に写す誰かは居ないんだな
なんて世界が私を敵に回してるような
22時の空

何回も転びそうな歓楽街
諦めちゃえばいいのにって声が聞こえてくる
その度拳を握りしめて立ちすくむ
「覚えていろよ」
言えないくせに

灯火が宿っては一瞬で消えていく街

そして電車はどんどん速度を上げていって

今日も私は私の街へ帰っていく
隙間だらけになる部屋は孤独を満たしていく
なんて、世界の終わりみたいな顔のまま
各駅停車 もうすぐ終着駅
響く発車のベルが鳴る前に降り立つ
いつか私を心に写す誰かはいるのかな
なんて世界が私に背中を向けてるような
24時の空

24時の空

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