夢から醒めた夢 – Kaco

時の砂場で　やっと聴こえた柔らかな鼓動の音　触れることさえできない愛の陽炎　裸足で　駆けて行くあなたとは反対側　追いかけた　春の日風の中を　砂が舞った　もしこの

傾きは40度　君の肩に甘えた昨日の出来事を思い出しては　胃が痛い泣き方なら忘れた　大人になった証拠それくらいのことと　飲み干せるのはまだかなダーリン　君の背の高

空っぽにしたくてひとり夜歩きをした胡椒の効いた恋の匂いだ鼻の奥が言ったエアコンの電源つけっぱなしで出てきたすぐに帰れる理由片手にどこへ行くというのか書きかけのフ

赤いリップバームコートに入れたままいつの間にか　あと少しで終わりみたい変わり映えしない日々降りれない観覧車何もかも投げ出せたら　楽なのにね神様が　ごほうびくれな

参列した　大人行きバス魚の眼で　笑うレジスターめでたい　カラクリ人形　罪な快感ね白熱した　化かし合いでくすねた　はりぼてのトロフィー見ざる　言わざる　聞かざる　

首輪はずした　風が吹いて別々になる　松葉の声初めて知った　あなたの顔もっと素直に　いればよかった手を伸ばせばすぐにあなたがいるのにもう　もう　触れないさよならは

君に触れずに愛する方法は？宿題と窓のグリーンさかな連なる　日照りの頃には前みたいに会えるかなうたの側へ寝転んでみた文字の布が暖かいなまだ　まだ　まだ　終われない

ノイズキャンセルしよう　メロディックナンバーへと温帯低気圧ごと吹き飛ばせ　I'm fine.カップのドリップは延々と量増えてくラジオメールは　ミドルナイトへと続

ひとつだけ　僕にある「もしも」見向きもされない世界きこえるよ　信じるよ独り言だったけど僕等は証明できる重なる色違い　紡ぎ出せる祈り行くのさ　誰もが今彩ってる担い