ページの端を折るようにただ
焼きついた面影
私は四季を越え 歳重ね
続きを生きています
千切れるような想いを上手く
言葉にさえできず
願いのような指切りをして
あなたを見送った日
あの時あの流れの中で
まるで 浮かぶ落ち葉のように
茜空を滲ませながら
流されることしかできなくて
風が吹いて 跡形もなく
吹き飛ばされたとして ただひとつ
ここに残された愛だけは
消えないことを知ってください
あざみの花が揺れる野道に
立ち尽くしたままで
長い年月 あなたへ続く
足跡を探して
永遠に繋ぐ時間の中で
途切れたまま色褪せぬ人
ひとり生きるには長すぎて
でも忘れるには短すぎて
時が過ぎて 跡形もなく
この身体が形失う時
ここに残される愛だけは
消えないことを知ってください
時が過ぎて 跡形もなく
この身体が形失う時
あざみの花が揺れる場所で
また逢えると
そう言ってください
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