In 197666

シキサイの種 – In 197666

不意に海が見たくなるのは独りになれる場所が欲しいから
通り過ぎた街の上には輝きの足りない星

例えば君との想い出をすぐに形ある物に変えようとするのは
永遠を願い まばたく その間に
消えてしまいそうだから

きっと10年後の未来はまだ
確かな物では無いかもしれない
今描いたまま一つずつ
約束を重ねていこう

足りない物を埋める様に
求め続けた君の手には
持ち切れない程の蕾が
咲く頃を待っていた

確かな形で示して欲しくて
不確かな物に変えようとしていた
永遠はすぐに花咲き散るから
儚い夢の様で

飛べない鳥を見つけた夜
誰かに似ている様な気がした

10年後の未来もまだ
運命だと感じれたら Ah
君が開けたこの穴を
埋められるのは君だけだろ?

足りないよ
そんなんじゃ嫌だよ
思い通りにはいかないけど
例え答えが一つだけだとしたら
当たり前だろ?此処に居るよ

きっと十年後の未来もまだ
変わらず二人で歩いて行こうよ
シキサイの種は今も未だ
咲く頃を待ち続けてるから

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