夢見心地 – IA

懐かしい顔触れば目前に居る僕よりも
前にも何処かで視た様な景色に興じる

開かれた写真の中
僕の配置が少しずれて居て
間の抜けた奴だと笑う傍から
冷たい温度に誘う

如何したお前は湿っぽい眼で
如何したお前は震えた口で
彼此理由の無い素振りで
埃だらけの季節を吐く

犇(ひし)めいた現の風
痕も無くした様な淡い背中に
問い掛ける言葉は虚しいだけ
音も無く砕け散った

突然、真っ白い闇の中
視たことも無いヒト、「此処へ。」と

—-ああもう、駄目みたい
じゃあまた、お元気で。