hibiku

爪痕 – hibiku

まどろむ闇の中黒い影が柔肌にツメを立てる
快楽酔いしれて先をせがむ無知なるモノたち

歯止めのない 甘い衝動
無意味さが余計掻き立ててる
夜の明かりすべてくわえこんだ帳を
さぁ着飾り踊れ

壊れそうな心に触れたつたないツメが
喉元を這ってはのぼりつめる
守るべき世界と 守りたい純潔
刹那の痛み抱いてまたしがらみに堕ちていく

漆黒の闇の中赤い蜜が滴れては痕を残す
たまらず漏れる吐息が合図 牙剥く支配者

くすぐるように なぞる動揺
無情さをはらむ爪先から
夜の叫びすべて包み込んだ静寂よ舞台で踊れ

とろけそうな言葉に隠された媚薬が
耳元を噛んでは果てて尽きる
語るべき未来と 語りたい現在(いま)
この時めき胸に抱いて永い眠りに落ちていく

弾けそうな裸身に触れた小さな舌が
或の日負った傷癒していく

壊れそうな心を掴むつたないツメが
喉元を這ってはのぼりつめる
守るべき世界と 守りたい純潔
刹那の痛み抱いてまたしがらみに堕ちていく

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