失くした日記 – hal

小さい白い部屋の中
壊れそうなウェハースをかじって
遠くで響く話し声に
ぎこちなく雲が形を変えた

口には出せない言葉を吐く
ありふれた魔法を呼びもどして
閉ざされた日々を洗い流す
バスタブの中で

ほどいていったページの影に
落ちてゆく砂はシーツを覆う
倒れてしまいそうなぐらいに
喉を刺すにがい水 飲みほす

傷ついた腕で町を泳ぐ

いたずらな日々を放り投げて
偶然の中で涙を知る
日曜の朝に

きっと感じてた
ゆっくりと乾いてゆく
繰り返す季節のように
あの人ごみを走りぬける

口には出せない言葉を吐く
ありふれた魔法を呼びもどして
閉ざされた日々を洗い流す
バスタブの中で