Goodbye holiday
ガソリンの虹 – Goodbye holiday
さっきまでの雨は止んで
子供らがはしゃぎながらかけて行く
雲の隙間から零れた陽射しが眩しくて
僕は俯いていた
歳重ねるほど
顔にも心にも皺が増えたみたいだ
人の目ばかり気になって
何もかもが面倒になっていた
週末の飲み会も
あの子と交わした約束も
心の拠り所を求めても
何処にも見つからなくて
ひとり不安で
携帯とにらめっこ
SNS漁っては
余計に落ち込んだりしてる
偶然 久しぶりに会った友人に
「負のオーラが出てるよ」なんて言われて
「最近ちょっと忙しくて」なんて誤魔化して
こそこそとその場を後にした
僕は自分で思っていたより
弱い人間だったんだって
なんか惨めでさ
情け無いよな
もう上手く笑えなくて
晴れた空にかかる虹のように
美しく生きて行けやしなくて
水たまりで漂う
虹色のガソリンのようさ
たとえ まがい物と言われても
ありのままでいたいよ
僕は僕と生きて行く
さっきまでの雨は止んで
子供らがはしゃぎながらかけて行く
雲の隙間から零れた陽射しに手をかざして
まだ歩けそうだ