GENERAL HEAD MOUNTAIN
合鍵 – GENERAL HEAD MOUNTAIN
動き出す街に隠れて
他愛も無い会話を歌えば
両手を叩きながら広がる景色が
色を残して弾けて消える
僕に足りない感覚は 眠い目を擦る少女達が
いつまでも交わらず擦れ違いを笑う
会釈の様な浅い繋がりだった
それは言葉にも続く
くすむ朝日を言い訳に
両目を伏せたのなら あの日に問う
傷跡に約束は悲し過ぎるだろう
遠くまで 遠くまで 歩いて来た事を思えば
いつまでも届かない君に手を伸ばした夜も
溜息色の花が咲いた夢も
いつも僕で 僕だったのか
それは鍵穴にも続く
作り損ねた合鍵は
手探りで引き寄せる あの日の事
誰を失って 気が付いて 繋がって行く
遠くまで 遠くまで 歩いて来た事を思えば
いつまでも聞こえない声に待たされた春も
何度も読み返した手紙の訳も
足跡さえ忘れて行く
曖昧に繰り返す まだらな世界を思えば
いつかまた逢えそうで逢えない事を悟った朝も
気紛れな体温に溺れた歌も
いつも僕で それも僕で
そうだ それが僕だったんだ