For Tracy Hyde

  • Subway Station Revelation – For Tracy Hyde

    人混みのなかで置き場さえも見失いそうな心ひとつだけ提げて、手ぶらで飛び乗ってしまえよ。 「会いたい」を告げる閃光のなかへ! 搦めとられては立ちすくんで、無駄になりそうな日々の詩編たちが散らかされた、広告の街を急ぐよ。 トンネルの闇を超音速で! 終末だとしてもかまわないし、擦り傷を増やしてもどうでもいい。今を生きていると思いたいだけ。君と生きていると思いたいだけ。 (永遠みたいな一瞬が、火を灯せばは…

  • Lungs – For Tracy Hyde

    映写室で少女は死んだ――名前がないまま。許されたバイスタンダー、夢見るテクニカラー。厭世観は天性だった。肺を満たした論理。ヒロインだってひとりになって、最期は這ってロンリー。 水のなかで見つけたエデンのラダー。揺れる光に溶けるだけの縁の花。愛や憎悪のすべても、幕の裏側のおとぎ話。 プールサイドの乱反射は意味に影をかざした。立ちすくんだバイスタンダー、褪せていくテクニカラー。正気だって狂気だった恋の…

  • Kodiak – For Tracy Hyde

    白い夜を越えて、顔のない月を仰いで、雪のなかをゆく。利口でなんかいられない悲哀すら色がつくまで、旅はまだ続く。 捨てられた祈りをくべて灯した道のりの果てには、屑のきらめきがあると、声高く響かせろよエコー。 ひどい冬を終えて、花のない時をまたいで、意味を目指してゆく。不凍でなんかいられない慈愛すら抱えたままで、地平へと進む。 秘められた昨日の夢を晒した風が吹く先には、希望の嵐が待つと、声高く響かせろ…

  • Bleachers – For Tracy Hyde

    遠くの明滅、煙るアフターグロウ、袖を通して使い果たした涼風。 非在のブリーチャーズ。不透なユースは融けてスプライトを薄めた。偉大なドリーマー、視界の収差。君の正しさは触れも、悟れもしない。 散瞳に染みてゆく花の姿を忘れた頃に、言葉以前の声でその美しさを伝えたいと願っている。 人気の新着歌詞 渚にて – For Tracy Hyde この休暇を終えたら、ちゃんと大人になろうね。昨日とは違…

  • House Of Mirrors – For Tracy Hyde

    鏡に写らない白い顔がある――ぬるい仮初の愛も。夜半の情調にひどくねじ曲がって、ただしならせる態度。 花火ひとつない夏。氷漬けの部屋のテレビを消してつくったサイレンスに浮かぶ合図、描く君の紅い爪の小指――なにを結んだ? 灯りで照らせない優しさににじんで、どろり溶けてゆく体温。夜半の冗長に愛想笑いでただ満たしあう肺を。 革命を告げるアナウンスを待ちぼうける部屋のテレビ。決して鳴らないサイレンじみたハー…

  • Milkshake – For Tracy Hyde

    水泡とありふれるものすべて空想のシュガー・ハイで美化して、 滞る指で、歪んだ唇で、ふれる季節は否定の向こうで瞬いている。 偶像とたわむれて踊るだけ。空洞をその白夜で満たして。 ただ凍る罪で、淀んだ祝福で、ゆれる季節は既定の向こうで輝いている。 意味なんて一切もない、信じたって実体もない、つながらない言葉だけ。狂気だって実感もない、正気なんて存在しない。ふさがらない想いだけ。 滞る指で、歪んだ唇で、…

  • Leave The Planet – For Tracy Hyde

    テーブルの上に星図を広げて、意味ありげに線を引いていくだけ。途方もない夜をまさぐる指で、ほんとうの嘘を暴いてやろうぜ。 資料館に収まる運命でさえも今日は、 どうだっていいよ、もう知らないよ。錠剤ひとつの、孤独の革命。すべてを置き去りにして、水晶の船はただ行く。 航跡を追ってほどける闇へ、電子の雨が降り注いでゆく。紙屑になったレポートを捨てて、流れに任せて消失点まで。 飽きるほどの退屈が死ぬまで続い…

  • Sirens – For Tracy Hyde

    Windows, open curtains, morningWhatever’s been stolen was never hers to begin withWatching as the wind blowsOpen eyes beholding remnants of the fireA stillborn revolution Sea change?You see a ch…

  • Natalie – For Tracy Hyde

    長い映画の最後の安堵のように、ただ君はそこで待っていてよ。くだらないことだとしても、君のいる街まで行こうと決めたんだよ。 術はもうなんでもいい。君へたどり着けばいい。 海の冷たさを、地平の虚ろさを、君と知ってみたいだけ。 ため息より儚い光華をソーダ水の縁でにじませながら、エチュードの日々を歩く君の明日を照らす歌を口ずさむよ。 誰も知らなくていい。君に届くだけでいい。 空の深さすら、夕日の赤さすら、…

  • Friends – For Tracy Hyde

    駐車場の壁に書き殴られたメッセージ――愛と平和のやつ。剥がれ落ちそうな言葉を素通りして、それぞれの朝を急いでゆく。 いつから僕らこんなふう?繋いだはずの手もいまは遠く白飛びして。 記憶のなかのフレンズ、夏の日の匂いだ――幼い僕らは全問正解だった。鈍色の電車で退屈してるのかい?あのプレイリストの歌はいまもきっと続いてるよ。 タイム・カプセルに埋もれたままの夢を摩天楼が見下ろす。探そうともせずに寝ぼけ…

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