拝啓未来の彼女さんへ
私は前の彼女でした
きっといつかは忘れられてしまう
過去の人となるでしょう
頭も良くて 料理もできて
綺麗で品もあって私とは
真逆の人なんだろうな
将来なんて考えられず
楽しいだけでただよかった
そんな子供みたいな2人は
いつしかすれ違っていった
月日が経って何度も泣いて
前に進むと決めたからこそ
今になって分かったことが
沢山あるのです
返事はいつも遅いし
女心は分からなくて
なんでも勝手に全部
自分で決めてしまう人だから
知らずにあなたを傷つけて
嫌いになることもあるでしょう
でも本当は不器用で
ウソがつけない人なんです
私は気づけなかった
分かろうともしなかった
どうか私のようにならないで
どうか信じてあげて下さい
ケンカをする度 傷つけ合って
それが愛することなんだって
なんの疑いもせず私は
分かってと責めるばかりで
大嫌い 好き その繰り返し
その果てに突き放したのは私だから
もう二度と会うことはないでしょう
くったくのない笑顔
夢を語る時の目
寝相が悪いとこも
なんだかんだいつも憎めなくて
話せばきりがないほど
本当に変わった人だけど
そばにいる当たり前は
永遠じゃないことを
あの頃は分からず
大切にできなかった
こんな辛い想いをするのは
私だけで十分です
どうか私のようにならないで
どうか信じてあげて下さい
幸せになって下さい
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